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(月3回以上更新目標)

とにかくノンフィクション100冊マラソンを達成したいなと考えています。

以下は、マラソン本のインデックスです。1件当たり、600字から800字くらいまででコンパクトに感想を書きたいと思います。箱根駅伝だと繰り上げスタートかもしれませんが、とにかく完走します!50冊名:和田洋一『灰色のユーモア』(2020.1.17) 51冊名:倉科…

Contre-attaque(2023年1月)

2023年に入りましたね。ブログを再開してから5年くらい経過しました。この5年、周りの環境に適応することに汲々としていて、自分を見失うことが多かったことは今まで書いてきたとおりです。気持ちの上でも、また実際の生活面からも「反転攻勢」に出なければ…

批評を書き溜めてアルバムを作ることを目指しています。(まず10本)

「【映画評】<映画>と<映像>のリミットを往還する―ジャハール・パナヒ『これは映画ではない』『人生タクシー』論」(前編)(後編) 「【ロング書評】ジャック・デリダ『アーカイヴの病』を読む」(前篇)(後篇)※前編の『モーセと一神教』の読みに誤り…

航路を決める(22年12月)

時が過ぎるのが早いです。昨年の冬がつい先日のことのように思えます。この数年、あまりよいことがなかったのですが、少し打開の兆しが見えてきました。 この数年、仕事など、今あるものに適応しよう、適応しようとしすぎていて、それ以外の時間をぐったりと…

航路を決める(22年10月)

10月も末となり、すっかり秋の気配が色濃くなってきました。この10月で実感したことは、コロナ禍となって友人と本当に出歩かなくなったなということです。最近、ふと「寂しさ」や「虚しさ」を感じることが多く、この2年強の失われた時間の大きさを想っていま…

力なき者たちの力

ノンフィクションマラソン74冊目は、『力なき者たちの力』です。 力なき者たちの力 作者:ヴァーツラフ ハヴェル 人文書院 Amazon 国内における市民権遵守の責任を担うのは、当然ながら、とりわけ政治・国家権力である。だがそれだけではない。誰もが、一般的…

テアトロン

ノンフィクションマラソン、73冊目は『テアトロン』です。 テアトロン: 社会と演劇をつなぐもの 作者:高山明 河出書房新社 Amazon 要するに演劇は客席なのである。演劇とは「わたし/わたしたち(観客)の知覚の場」であり、演劇の実質とは「わたし/わたした…

航路を決める(22年9月)

7月からまた時間が経ってしまいました。暑かった夏も終わりを迎えています。少し気持ちに余裕ができたため、自分の人生を戦略的に考え直さないといけないと思い、過去のことや未来のことを書き出したりし始めていました。ほんの少しずつではありますが、前向…

日本の歴史をよみなおす(全)

ノンフィクションマラソン72冊目は、『日本の歴史をよみなおす(全)』です。 日本の歴史をよみなおす(全) (ちくま学芸文庫) 作者:網野善彦 筑摩書房 Amazon このような社会的なものの見方は、文字や貨幣などの問題と同じように、日本の社会において、人間…

航路を決める(22年7月)

ご無沙汰してます。 一月に3回は更新するぞと息巻いていながら、6月は1回も更新できない始末。言ったことをきちんと実行できないのは恥ずかしい限りです。 3月から6月中旬くらいまで、生活のコントロール感を失っていました…。私自身、環境からの影響を受け…

航路を決める(22年5月)

桜の季節になったと思ったら、もう夏を感じさせる気候となっています。いかがお過ごしでしょうか。年度末・年度始めは例年どおりせわしなく、日々の生活に忙殺されていました。上の画像は、友人と行った水元公園の水辺の画像です。東京にこれほどの敷地の公…

航路を決める(22年4月)

新年度が始まりました。新年始まって以来、多忙でなかなかブログを更新できなかったのですが、月3回は更新したいものです。 ミドルエイジ・クライシスなんて言っていた時期も過ぎ、既に人生の後半戦に入ってしまいました。これまでさしたる実績や成果も上げ…

航路を変える(22年3月)

読者の皆様。お元気でお過ごしですか。政治的なことを書くことは控えているのですが、今回のロシアによるウクライナ侵攻は許されるべきことではありません。国際紛争を解決するための手段が武力行使であってはいけないのです。この基本的前提は押さえるべき…

私たちはどこにいるのか?

ノンフィクションマラソン71冊目は、ジョルジョ・アガンベンの『私たちはどこにいるのか?』です。 私たちはどこにいるのか? 作者:ジョルジョ・アガンベン 青土社 Amazon ジョルジョ・アガンベンは、イタリアの哲学者・美学者です。今回紹介する『私たちはど…

航路を変える(22年2月)

お疲れ様です。寒い日が続きますね。2月になって諸々疲れが出てきており、あまり調子がよくありません。 先日、自宅近くの駅近くにある、柴又帝釈天に行ってきました。画像はその時の写真です。柴又は、その地帯だけ、昭和が残っているかのような街でした。…

バンクシー アート・テロリスト

久しぶりのノンフィクションマラソン。70冊目は『バンクシー』です。 バンクシー アート・テロリスト (光文社新書) 作者:毛利 嘉孝 光文社 Amazon バンクシーの大型プロジェクトは、工場生産物というよりも、広告会社やイベント会社が行う一回限りのエンター…

航路を変える(22年1月その3)

つい先日お正月だったかと思えば、1月もすでに終わりに近づいています。あっという間に時が過ぎていきますね。忙しくなるとブログの更新が滞ってしまうので、今年は出来るだけ月の始めに更新日を決めて、更新していこうと思ったのですが、職場と自宅の往復で…

航路を変える(22年1月その2)

お疲れ様です。寒い日が続きますね。東京でも、先週の木曜日は雪が積もりました。上の写真は、家の近所の公園の雪だるまの写真です。 さて、昨年末からこの1月にかけて、忙しくて何も出来ていないという感じです。なんでこんなにバタバタしているのだろう・…

航路を変える(22年1月)

I'm OK. You're OK. あけましておめでとうございます。前回の記事が2回目のワクチン接種後ですので、随分更新を行っていませんでしたね。新年早々、夕暮れ時の写真で恐縮ですが、昨年末結構エモい写真が撮れたので↑としました。 さて、私は、昨年は色々試練…

航路を変える(21年9月)

涼しくなってきましたがいかがお過ごしでしょうか。今日、2回目のワクチン接種なのですが、1回目からもう1か月経ったのかという感じです。時が経つのは早いものです。時が経ったといえば、今年、山形ドキュメンタリー映画祭は、オンライン開催なのですね。最…

マウス(完全版)

ノンフィクションマラソン、69冊目は『マウス』です。 完全版 マウス――アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語 (フェニックスシリーズ) 作者:アート・スピーゲルマン パンローリング株式会社 Amazon しゃべりは疲れたよ。リシュウ、もうお話はおわりだよ…。…

航路を変える(21年8月その2)

皆様、ご機嫌いかがですか。昨日、コロナワクチンを打ってきました。打った直後は副反応が出なかったのですが、翌日、筋肉痛と発熱がありました。この調子だと、2回目が結構しんどくなるのではないかと心配です…。 さて、今年の1月に「大学の教養からやり直…

航路を変える(21年8月)

新型コロナウィルス感染症が爆発的に流行し、東京では「制御不能」となっているとのことです。おいおい、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンかよと思ってしまいました…。 2020年4~5月のレベルのステイホームに切り替えつつあるのですが、少し前に板橋区…

コンヴィヴィアリティのための道具

これからずっと置き去りになっていた教育学(生涯学習論)関連の本も読んでいきたいと考えています。今回はその1冊目となります。が、この本が教育学関連の本かというと微妙なところはあるのですが…。 コンヴィヴィアリティのための道具 (ちくま学芸文庫) 作…

航路を変える(21年7月その3)

オリンピックが始まりました。TVをつけると、ずっとオリンピックが放送されているのですが、「パラレルワールド」というかどこか別の世界の感じがしてあまり観る気になれません。 さて、東京都美術館でやっていた「イサム・ノグチ 発見の道」という展覧会に…

航路を変える(21年7月その2)

梅雨が明け急激に暑くなりました。体調はお変わりないでしょうか。写真は家の近くにある中川という川です。思ったより大きな川ですね。氾濫とかしないでね! さて、最近は、必要に迫られ、動画編集と英語という、近年あまり取り組んでいなかったことをやって…

彰義隊遺聞

ノンフィクションマラソン68冊目は、『彰義隊遺聞』です。 彰義隊遺聞 (集英社文庫) 作者:森まゆみ 集英社 Amazon 私たちの世代はすでに明治新政府のしたことは正しい、という史観によって教育され、開国は全、鎖国は悪という思想が前提として、刷り込まれて…

台湾生まれ 日本語育ち

ノンフィクションマラソン67冊目は、『台湾生まれ 日本語育ち』です。 台湾生まれ 日本語育ち (白水Uブックス) 作者:温又柔 白水社 Amazon 友だちの家でお手洗いを借りようとして、―どこで電気を開けるんですか?えっ、と友だちのお母さんが変な顔をしたのを…

航路を変える(21年7月)

今週の「俺通信」、始まりますよ~。 引っ越し先の亀有にも少し慣れてきました。本当に久しぶりに銭湯なるものに行ってきました。画像は、スーパー銭湯「明神の湯」です(ここは初めてでした。)。コロナ禍なので、色々大変なんだろうなと思います。湯の効果…

ルポ川崎

久しぶりのノンフィクションマラソン、66冊目は『ルポ川崎』です。 ルポ川崎 (新潮文庫) 作者:磯部 涼 新潮社 Amazon 本書を読んで実感させられるのは、たとえ同じ時期、同じ場所に暮らしていても、一人ひとりの経験や感覚は大きく異なり得るという当たり前…