映画

近況報告(2019年11月初旬)

連休はゆっくりしました。 11月2日は、友人と一緒に、虎ノ門ブックパラダイス2019に行った後、神保町古本市に立ち寄り、日本民藝館に行き、締めとして「昨年、マリエンバードで」を見ました。3日は、映画三昧。ジョナス・メカス2本と、アピチャッポン監督「…

分かりやすい映画が好きかも ~山形国際ドキュメンタリー映画祭2019旅行記

山形国際ドキュメンタリー映画祭2019で見た映画の感想です。画像右手に見えるのは「現実の創造的劇化」プログラムのパンフです。この「現実の創造的劇化」プログラムの映画を1本も見ることができなかったのは残念でした…。 記事タイトルを「分かりやすい映画…

映像の境域

ノンフィクションマラソン46冊目は『映像の境域』です。最近、ドキュメンタリー映画について突っ込んで考えてみたいと思っているので手に取りました。 映像の境域: アートフィルム/ワールドシネマ 作者: 金子遊 出版社/メーカー: 森話社 発売日: 2017/06/16 …

「エクス・リブリス」へのちょっとした違和感

話題の映画「エクス・リブリス ニューヨーク公共図書館」を観てきました。 moviola.jp フレデリック・ワイズマンはずっと昔に1本観た限りでした(確か「メイン州、ベルファスト」だったと思いますが詳しくは覚えていない…。)。ナレーションを排する「ダイレ…

沸点

ノンフィクションマラソン、31冊目は『沸点』です。史実そのものではないですが、史実を基にしたグラフィックノベルです。 増補版 沸点ーソウル・オン・ザ・ストリート 作者: チェ・ギュソク,クォン・ヨンソク,加藤直樹 出版社/メーカー: ころから株式会社 …

劇場版若おかみは小学生!

劇場版「若おかみは小学生!」予告編 ネットでの評判がよかったので『劇場版「若おかみは小学生!」』を見てきました。とても新鮮だったのは、ストーリーの中で、3つのベクトルが同時に多声的に働いている点です。 1つ目のベクトルは、主人公おっこが様々な…

デトロイト

キャサリン・ビグロー監督の『デトロイト』を見てきました。 『デトロイト』予告編/シネマトクラス この映画は、1967年夏にアメリカ合衆国デトロイトで起きた暴動を描いた映画です。映画の始めはデトロイトで起きている暴動をニュース映像などを使って<外…

【映画評】<映画>と<映像>のリミットを往還する―ジャハール・パナヒ『これは映画ではない』『人生タクシー』論(後編)

前編はこちら。 tsubosh.hatenablog.com 2.『人生タクシー』 (a)内容と形式 Yahoo! Japanの映画ページでは、『人生タクシー』は次のような紹介がされている(2017年12月時点)。*1 カンヌ、ベネチア、ベルリンの世界三大映画祭での受賞経験を持つ名匠ジャ…

【映画評】<映画>と<映像>のリミットを往還する―ジャハール・パナヒ『これは映画ではない』『人生タクシー』論(前編)

この記事(前編・後編)では、『チャドルと生きる』(2000年、英語題:The Circle)、『オフサイド・ガールズ』(2006年、英語題:Offside)などの作品で知られるイランの映画監督、ジャハール・パナヒが制作した『これは映画ではない』(2011年、英語題:This…

イベント行ってきました①(17年10月14日、15日)

10月14日、15日と次のイベントを聞きに行ってきました。 〇哲学と映像の「存在論的転回」@ゲンロンカフェ(10月14日) genron-cafe.jp 〇「柳澤壽男・障がい者ドキュメンタリー傑作選」2本立て上映+トーク@UPLINK FACTORY(10月15日) 【News】10/15(日…

ありがとう トニ・エルドマン

そういえば、最近、ヨーロッパ映画ばかり見ている気がします。 【予告編】映画『ありがとう、トニ・エルドマン』 『わたしは、ダニエル・ブレイク』はワーキングクラスの困難を描いていましたが、この映画はグローバル資本主義の中に生きるホワイトカラーの…

わたしは、ダニエル・ブレイク

『麦の穂をゆらす風』などのケン・ローチ監督作!映画『わたしは、ダニエル・ブレイク』予告編 見過ごしていた作品をやっと見ることができました。ケン・ローチの主題である行政システムと人間の尊厳との間の相克の問題に真っ向から向き合った作品で、素晴ら…

皆はこう呼んだ 鋼鉄ジーグ

週末に『皆はこう呼んだ 鋼鉄ジーグ』を見ました。 『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』予告編 期待していたより遥かに良い映画でした。よくわからないけど、紛れもない傑作だという確信があります。本作がアメコミヒーロー物と違うということはは色々なレビュー…

人生タクシー

『人生タクシー』(ジャファル・パナヒ監督)を見ました。 反体制的な活動のため20年間の映画製作を禁じられたイランのパナヒ監督。彼の『これは映画ではない』は、その環境を逆手に取り、「脚本を読んだり動画を撮影したりするだけでは映画製作にならないの…

あけおめ&2012年の映画ランキング!

新年、明けましておめでとうございます。関係各位にはご迷惑をおかけしております…。さて、仕事帰りに映画で気分転換することが多い旧年でした。メモを取ったのが10月からだったのですが、以下に紹介していきます。各カテゴリー内は順不同です。というわけで…

マグナム・フォト

5月からブログ書いていないことにぞっとしました。本日、「マグナム・フォト」という映画を見ました。http://www.nowonmedia.com/magnumphotos/index.htmlマグナムという報道集団の特性、そしてきちんと現在のマグナムが抱えている問題点(伝統的な「報道写…

映画「悪人」

素晴らしいです。本当に素晴らしかった! タイトルが「悪人」となっていますが、この映画がテーマとしているのは個人に帰属される「善悪」ではなく、社会の「構造的暴力」ともいえるものです。都市と地方の格差、大学生と肉体労働者の格差など、圧倒的な社会…

グリーンゾーン

「グリーン・ゾーン」(ポール・グリーングラス監督) を観てきました。 まず、私は手持ちカメラ、ブレブレ映像大好きなので、どうしてもこの手の映画には好意的になってしまいます。(ちなみに「仁義なき戦い」も大好きです。)この映画は、イラクの大量破…

オーケストラ!

かなりいい映画です。この映画の的確な批評を、粉川哲夫さんがされています。(この批評、かなり気合が入っています) http://cinema.translocal.jp/2010-02.html#2010-02-10最後のコンサートのシーンがすごいと言われていたけど、前半のドタバタも好きです…

プレシャス

「プレシャス」を見てきました。いい映画でした。 観る前には社会派独特のしんどい展開になるかもしれないと思っていましたが、観終わった後、希望が持てる素晴らしい映画でした。この映画の監督はインタビューで、「自分自身の愛し方について学ぶ映画だ」と…

シャッターアイランド

主人公がはめられている可能性を否定できないのは、 私が陰謀論好きだからでしょうか(笑)。

シャーロック・ホームズ[映画]

ジェレミー・ブレッド版のホームズの印象が強すぎて この映画楽しめるかなと思っていましたが、 十分楽しめました!

ずっとあなたを愛している

『ずっとあなたを愛している』(フィリップ・クローデル監督) を見てきました。http://www.zutto-movie.jp/ 実はクライマックスのところで、腹痛が…。 というわけで、なんとももったいない見方をしてしまいました。 (しっかり見れてはいないのですが、 ラ…

インビクタス‐負けざる者たち‐

クリント・イーストウッドの新作、 「インビクタス‐負けざる者たち‐」を見てきました。 http://wwws.warnerbros.co.jp/invictus/ この映画、実はそれほど期待してはいなかったのですが、 まとまったよい映画となっていました。 この映画のキモは、マンデラを…

カティンの森

アンジェイ・ワイダ監督の「カティンの森」を見てきました。 http://katyn-movie.com/pc/ 予告篇を見た際、「ポーランドに人生を捧げた男、 アンジェイ・ワイダが世界に放つ畢竟の大作」とあり、 なんかすごい宣伝文句だなと思っていました。 しかし見てみる…

アバター

本日で今年の仕事は終わり。というわけで、気分転換に「アバター」を見てきました。 (通常・字幕版で見ています)http://www.youtube.com/watch?v=qYe-ncx3rVEはじめは「この映画、自分に合うかな」と半信半疑でしたが、実際に見てみると素晴らしい映画でし…

戦場でワルツを

「戦場でワルツを」を見てきました。 イスラエルのレバノン侵攻、 特に「サブラ・シャティーラの虐殺」を 当時、作戦に間接的に関わったイスラエル兵士から描いた、 アニメドキュメンタリーです。 実はこの「サブラ・シャティーラの虐殺」は、 私にとってず…

This is it

最近、偶然にもマイケル・ジャクソンの素晴らしさを 発見したので、ちょうど良いタイミングと思い、 「This is it」を見てきました。 http://www.sonypictures.jp/movies/michaeljacksonthisisit/ 感想は… すみません、すごすぎます。 圧倒的なレベルの音楽…

空気人形

「空気人形」(是枝裕和監督)を見てきました。 http://www.kuuki-ningyo.com/index.html ちょっとすごいですね。脱帽しました。 昔、是枝さんの「誰も知らない」を見たとき、 ドキュメンタリー的すぎて、苦手だったのですが、 今回は完全なフィクションにな…

7月第2週;ディア・ドクター

本当にひょんなきっかけで「ディア・ドクター」を見ました。http://deardoctor.jp/感想は本当に素晴らしかった。とにかく脚本がうまい。役者の配置がうまい。更にいろいろなことを考えさせられました。この映画には様々なテーマがあります。そのなかでいちば…