書評

琉球の「自治」

ひょんなきっかけから、 『琉球の「自治」』(松島泰勝著)を読みました。琉球の「自治」作者: 松島泰勝出版社/メーカー: 藤原書店発売日: 2006/10メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (5件) を見るhttp://fujiwara-shoten.co.jp/main/revie…

ルポ 米国発ブログ革命

ルポ 米国発ブログ革命 (集英社新書)作者: 池尾伸一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2009/06メディア: 新書購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (9件) を見るインターネットの発達で、誰もが情報の発信者になった現代。 今まで「恐竜」であったマ…

カンディード <戦争>を前にした青年

を前にした青年 (理想の教室)" title="『カンディード』を前にした青年 (理想の教室)">『カンディード』を前にした青年 (理想の教室)作者: 水林章出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2005/07/09メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 9回こ…

世界文学ワンダーランド

池澤夏樹が、個人編集した『世界文学全集』のなかの 各作品の特徴について語った本。人の読みを知るというのも大事なことだと実感。http://www.nhk.or.jp/shiruraku/mon/index.html

表現の自由と第三者機関

表現の自由と第三者機関 (小学館101新書)作者: 清水英夫出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/08/03メディア: 新書購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (4件) を見るあまりメディア「第三者機関」のことは知りませんでしたが、 この本から全体像を…

中流の復興

中流の復興 (生活人新書)作者: 小田実出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2007/06メディア: 新書購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (10件) を見る自分が「市民主義」の地平に依然留まっていることを確認してしまった。「市民主義」を理論…

知識の経営と図書館

知識の経営と図書館 (図書館の現場8)作者: 柳与志夫出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2009/02/20メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (7件) を見る本筋とは全く関係ないところで発見あり。クールジャパンって、クールブリタニア…

在日外国人(岩波新書・田中宏)

『在日外国人』(田中宏著 岩波新書)を再読しました。 (1995年の新版)実はこの新書は、私が大学に入学して初めて書くレポートのための、指定参考書でした。その際は非常に難しいという印象を持ちました。今回、再読して感じたのは、「国籍」というものの…

図書館雑誌9月号・10月号

そこで『図書館雑誌』9月号・10月号をチェックしました。 チェックした記事は以下の通りです。若干のコメントとともに。 ■9月号 ●根本彰「図書館情報学検定試験の実施計画について」 http://current.ndl.go.jp/node/14706 いろいろ考えされられました。 実務…

理性の使用

『理性の使用』(富永茂樹著)理性の使用―ひとはいかにして市民となるのか作者: 富永茂樹出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2005/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見るを読みました。この本は面白いです。昨今、市民性教育…

私の体験的『方法序説』入門 3:昔感動した一節

というわけで、結局、私の『方法序説』読みは、 デカルトの論理を宗教の枠組みに帰している点で、 哲学っぽい思考ではないなと感じたかもしれません。 しかしいろいろなものを読めば読むほど、 ヨーロッパとの文化的・宗教的違いを感じるのも事実です。 話を…

私の体験的『方法序説』入門 2:第4部読解篇

では実際に『方法叙説』第4部を読解していきます。 コギトの発見、それ自体の論理展開は難しくないのですが、 一見、わけがわからない例とともに、 提示されていることに気がつきましたか? 「最後に、わたしたちが目覚めているときに持つ思考が すべて眠っ…

私の体験的『方法序説』入門 1:準備篇

本当にお世話になってる友人より、 ルネ・デカルトの『方法序説』について 「我思うゆえに我あり以降の部分から、 突然、神がいることになってしまうところの論理展開が まったく理解できないんですけど、わかりますか」 という質問がきました。 実は、この…

9月第2週;どんどん外へ・『拉致対論』『人びとのアジア』

[雑感] 久々に外に遊びに出かけました。もっともっと外に、もっともっと活動的にならないとと思う今日このごろです。[書評] 拉致対論クチコミを見る昔、太田昌国さんが出された『拉致異論』が理論篇とするならば、『拉致対論』は実践編ともいえる位置づ…

9月第1週;『城』、『パンセ-数学的思考』

[書評] 1本目; 城 (新潮文庫)クチコミを見るとある事情で『城』を読みました。これほど紹介文と内容に齟齬がある本も珍しいかなと思います。新潮文庫版の裏表紙は以下の通り。測量師のKは深い雪の中に横たわる村に到着するが、 仕事を依頼された城の伯爵…

8月第3週;木曜日だった男

木曜日だった男 一つの悪夢 (光文社古典新訳文庫)クチコミを見る初チェスタトンでしたが、とても面白かったです。無政府主義をネタとした推理小説です。ただ内容を書いてしまうと陳腐になるのが悩ましい…。■日本語うすうす気づいていたが、よくわからない(…

8月第2週;今週はやはり・出版業界の危機と社会構造

[雑感] 今週はやはり酒井さんの逮捕ですね。1週間、えっ、えっという展開でした。また今日、はじめてサルバトーレというお店に行きました。http://r.gnavi.co.jp/k108100/名古屋にもある(はず)ですが、のれんをくぐったことがなかったので、こんな店なの…

8月第1週;東生駒・ずばり東京

[雑感] 今週、はじめて東生駒駅付近を歩きました。帝塚山大学付近を歩いたのですが、生駒駅まわりより店が多くて、今後なにかと重宝しそうです。[文庫] 今週は、またまた用事で、先週までとうって変って、出版業について調べていました。その内容につい…

[雑感][新書]7月第2週;気持ち悪いデジャビュ・記号学

[雑感] 私にはYoutubeでニュースを見るというあまりよろしくない癖があります。つい先日、今年1,2月頃のニュースをYoutubeで見たのですが、なんともいえない気持ちわるさを感じました。というのも、 ●麻生首相はいつ衆議院を解散するのか ●麻生政権が低…

[雑感]7月第1週;サイトには専門性が必要だ

[雑感] 現在、構築中のサイト、コンテンツづくりにひと苦労しています。(まあデザインもひどいですが…笑)すこしほら話を吹きすぎたこともあり、もう少しテーマを絞らないとなと考えています。ずっと実感していたのが、サイトを作るのには、コンテンツの…

6月第4週;熟練ということ・サルコジ

[雑感] 6月第3週でびっくりしたこと。それは東国原宮崎県知事の総選挙出場条件です。自分を党の総裁候補として総選挙を戦えるかどうか問うたというものです。彼の能力面・適正面について、私は論じることができませんが(そりゃまあ間違いなく私よりははる…

6月第3週 「家父長制と資本制」

家父長制と資本制―マルクス主義フェミニズムの地平 (岩波現代文庫)クチコミを見るこの本はとっても面白い本です。じっくり読んでいくと、さまざまな分析道具が隠れていることに気づかされます。構成としては理論編と実践編に分かれています。理論編では、マ…

6月第2週

「隔離」という病い―近代日本の医療空間 (中公文庫)クチコミを見るハンセン病の隔離措置を通して、「強毒」性の伝染病があらわれたときの隔離措置と人権との関係を問う本。書かれた時点はO-157の際のときだけど、今でもアクチュアルな1冊。フランス7つの謎 (…

宗教vs国家

宗教VS.国家 (講談社現代新書)クチコミを見る日本でも靖国問題などで、政教分離ということがよく言われますが、「ライシテ」(世俗性)という概念を主題としたフランスの政教分離についてのざっくりとした解説書です。

インフルエンザ危機

『インフルエンザ危機(クライシス)』 (集英社新書)クチコミを見る 仕事の一環として。この本、読みやすいなと思ったら、書き下ろしではなくインタビューをまとめた本とのこと。ざくっと新型インフルを理解したい方にはお勧めかも。

市民の日本語

『市民の日本語―NPOの可能性とコミュニケーション (ひつじ市民新書)』クチコミを見るを読みました。先々週、仙台に行っていたけれども仙台は市民活動が有名な都市。特にこの著者の活動は私でさえ知っていた。■蝸牛庵日乗http://blog.canpan.info/katatsumuri…

社会教育の終焉

社会教育の終焉クチコミを見るを読みました。最近、社会教育(生涯教育)関連の書籍を読んでいて、この本が多く言及されていることから、興味を持ちました。提起されている論点は至ってシンプル。教育は「オシエ・ソダテル」ことであり、未成年が対象となる…

公共性の構造転換(2)

再び実家に帰りくつろぐ。年末年始に以前の続きを読みました。ただ、後半30ページくらいまでで、あまりの抽象性のため頓挫。後半部分のポイントは下記の2つかと。●自由主義時代では「国家」と「市民的公共性」との間には明確な境界線があったが、19世紀以後…

芸術作品の根源

芸術作品の根源 (平凡社モダン・クラシックス)クチコミを見る を、今頃、読みました。はじめは期待していなかったのですが面白かったです。"理論"的に面白いというより、"表現"が面白いですね。世界(人工)と大地(自然)との理想的な関係として下の部分を…

トクヴィル

トクヴィル―民主主義の三つの学校 (ちくま学芸文庫)クチコミを見るを読みました。ただきわめて重複が多い本で、全体の3分の2まででの感想。フランスに作ることができないものが1つだけある。それは自由な政府である。そして破壊することができない制度がある…

なぜ日本は没落するか

『なぜ日本は没落するか』(森嶋通夫著)クチコミを見るを読みました。大学院時代に、先生から森嶋氏の著作を勧められていたが、ずっと手つかずでした。また私が経済に疎いところもあり、いわゆる「積読」状態に・・。最近、経済に疎いのはまずいなと思って…

経済学・哲学草稿

経済学・哲学草稿 (岩波文庫 白 124-2)クチコミを見る 実は、昔、読みとおせなかったのだけれど、読み返してみて、とても現代的でクリアカットな思想だとわかりました。というか、どう読んでも、今の派遣労働者の話をしているとしか思えません。前半が「国民…

ライプニッツ術

ライプニッツ術―モナドは世界を編集するクチコミを見る昔、「モナドロジー」が全くわからなかったが今回のこの本は非常にわかりやすかった。ライプニッツの●「微視的」(微分・顕微鏡の愛用など) ●「中庸的」(蓋然性の重視) ●「調和的」(個と全体、モナ…

地元学をはじめよう

『地元学をはじめよう』 (岩波ジュニア新書)クチコミを見るを読みました。地元のことを調べ「絵地図」にする、それだけで地方が元気になるという話。もちろんそんな簡単にはいかないけども、私も自分の住んでいるまわりをしらないのも事実。GoogleMapを利用…

人間不平等起源論

『人間不平等起源論』(ルソー著 岩波新書)を読みました。昔、フランス関係の学科にいたのにルソーは初読(←コラコラ)。感想は「やはり古典はおもろい」。とにかく思考に勢いがあって文章が波打っている感がある。ここまで徹底して進歩や社会、法律を悪と…

この連休は

この連休はなにもせずゆっくり。というより、今月は毎週末、いろいろあるので休めるのがこの3連休くらい。最近の仕事関連で必要な本を読んでいた。 地図に訊け! (ちくま新書 663)

ペスト

『ペスト』 (A・カミュ著 新潮文庫)を読みました。おもろいではないか。アルジェリアのある都市でペストが流行し、都市が閉鎖されてしまう。そのなかで人々はどう動くのか、という話だけなのだけれど。後半50ページくらいからの(死刑などの)社会が人を殺す…

アメリカジャーナリズム報告

『アメリカジャーナリズム報告』 (立花隆著 文春文庫 (330‐2))アメリカのジャーナリズムについてのルポ。○アメリカの新聞は編集と経営を明確に分けている。 ○アメリカジャーナリズムの思想的根拠は「合衆国憲法修正第1条」にある。この2点は勉強となった。

グラムシ関連2冊

グラムシ・セレクション (平凡社ライブラリー)20世紀の意味経済的決定論を超え、政治や文化の重要性を唱えるグラムシ。古びていないどころが、かなり新しいと感じました。たとえば下の箇所を読んだとき、正規雇用と非正規雇用のことを連想してしまった。(文…

民際学2冊

民際学という学問分野に関する本、2冊読んだ。全体構造を把握しながら、あくまで人間の関係を考えていく姿勢に共感。バナナと日本人―フィリピン農園と食卓のあいだ (岩波新書) 環境とつきあう50話 (岩波ジュニア新書)

赤と黒

『赤と黒』 (光文社古典新訳文庫 Aス 1-2)で誤訳が多いことがわかったらしい。http://www.geocities.jp/info_sjes/newpage3.htmlこの新訳、実は私は読んでいたのだけどめっぽう面白かったのだ。ナポレオンの時代に「遅れてきた青年」であるジュリアン・ソレ…

公共性の構造転換(1)

GWは実家に用があり帰省。実家でいままでなかなか手のつかなかった本を読んだ。『公共性の構造転換―市民社会の一カテゴリーについての探究』(ハーバーマス著)この本、社会学や図書館情報学はじめ多くの人が参考文献にあげる最重要文献だけど、相当難しい本…

調べる技術・書く技術

『調べる技術・書く技術』 (野村進著 講談社現代新書 1940)ノンフィクション製作術がコンパクトにまとまっていてよい本。人物を書くことがノンフィクションの第1歩であるとの話はなるほど!と感じさせるものがあった。最後の「ノンフィクションは豊かになる…

文章表現 400字からのレッスン

『文章表現400字からのレッスン』 (梅田卓夫著 ちくま学芸文庫) 原稿用紙1枚、400字の文章表現、「断片」を重視した文章論の講義集。自分の目で捉えること、自分の感性で捉えること―身のまわりの物やかたちや光、陰、人のこころやことばのわずかな揺らぎ、木…

高校生のためのメディアリテラシー

『高校生のためのメディア・リテラシー』 (林直哉著 ちくまプリマー新書 69)を読みました。すごく面白かった。メディアをどう扱うかというだけでなく、作品をどう人に伝えていくか、作品がどう人間関係を変えるかというアナログな部分を強調しているのがとて…

言語としてのニュージャーナリズム

年度末年度始は何かと忙しい・・。最近、本をほとんど読まずじまい。基本情報処理技術者試験の勉強は全くしずじまい(笑)。しかも世の中はこんな感じで、私自身も長生きできそうにないな。 http://www.ourplanet-tv.org/whats/2008/20080409_12.htmlさてそ…

文芸漫談

先週、大原に行ったと書きましたが、実は多少、研究っぽいこともしてきました。大岡昇平に『野火』という作品があり、その解読(?)を行ったのですが、いろいろな二次文献を押さえて抜群に切れるなと感じたのは、奥泉光・いとうせいこうの「文芸漫談2」での野…

精神疾患とパーソナリティ

『精神疾患とパーソナリティ 』(M・フーコー著 ちくま学芸文庫)を読みました。思想的な本を避けているつもりが、薄くてさくっと読めそうな思想系の本を読み始めてしまいます…。この本、フーコーの第一著作らしいのだが、手探りしながら、自分の向かう方向を…

ブックレット(生命尊重センター)

『赤ちゃんの命が助かるために!−赤ちゃんポスト、胎児傷害、妊娠葛藤についての提言』というブックレットを読んだ。http://homepage2.nifty.com/embryo/videokaisetu.htm前半は「赤ちゃんポスト」に関するシンポジウムの記録、後半は金澤文雄さんの「いのち…

革命について

『革命について』 (ハンナ・アレント著/ちくま学芸文庫)を読みました。現実と向かいあいながら、事実の祖述に終わらず哲学している本です。畳み掛けるような、一切の秘教性を排した明晰な文体、古典への絶え間ざる参照。アレントは哲学者として必ずしも名の…