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生きるなんて

『生きるなんて』(丸山健二 朝日出版社)を読みました。

丸山は徹底して「自立」を唱えます。私は、最近学生から社会人となり、経済的自立を超え精神的自立を考えるようになってきました。つらいことがあると、すぐ人にメールしたり、電話してしまう私にとって、自分の弱さに向き合うのは至難の業です。電話したりメールしたりする時に感じるのは、弱さゆえに、他人を道具的に利用しているのではないかという疑念です。

「他者を手段としてのみならず、目的自身として尊重すること」

これは個の自立を唱えるドイツ観念論(カント)の命法ですが、自分がしっかりしていないと到達できない境地です。自分の力で自身の道を切り開くこと、自分の力を信じること、精神的に屹立すること。その上で他人を尊敬したり愛したりすること。

難しいけど、できたらすごく楽しいだろうな!