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ある子供

「ある子供」(ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督)を見ました。

うーん。下馬評がよかったけど僕はいまいちかな。
http://www.bitters.co.jp/kodomo/comment.html

この映画の紹介として、ニートの物語だというものがあった。たとえば下。
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/cinema/cinecom/archive/news/2005/11/20051111org00m200125000c.html

この映画は「犯罪者」の映画であって、「ニート」の映画ではないのでは。(念のため私は犯罪者の映画がいけないという倫理的な批判をしたいのではないです。)

主人公は盗みを行い、盗品を売りに出して生計を立て、最後には子供まで売ってしまいます。たしかにヨーロッパは不況で若者の就職がないです。(ベルギーは失業率が20パーセント以上らしい!)就職難では似ているかもしれないが、日本とヨーロッパでは状況がかなり異なる。怖いと思うのは、日本でニートを犯罪者を同一視する傾向があるのではという点です。働かないことは、盗みを行うことではない、そこには大きな一線があると思います。

この映画を見る際「ニート」という言葉に引きずられてしまいました。『ロゼッタ』とか他のダルデンヌ監督の映画も見てみたい。