Random-Access Memory

(月3回以上更新目標)

近代図書館の歩み

『近代図書館の歩み』(森耕一著 至誠堂選書)を読みました。

驚きました。すごく面白い。図書館史って、絶対退屈だよと思っていたのですが、公共図書館がいかにして成立してきたのかの制度的な経緯と、西洋近代の歴史的な流れとがパラレルに描かれていて、良質な歴史ものを読む感じを受けました。たとえば以下の部分。

「75年の秋、トム・ペインはしばしばカーペンターズ・ホールに出かけて、図書館の本を読み、『コモン・センス』執筆のための材料を集めた」(p31)

っていうことは、図書館がなければアメリカ独立革命はなかったんだ!