『学問の方法』(ヴィーコ著 岩波文庫)
を読む。
正直、期待よりは面白くなかった。
18世紀初頭に主流となっていた
デカルト以来の「明晰判明な真理」を求める傾向に対し、
真理とは別の次元にある、
共通感覚なり雄弁なりにもそれなりの重要性があるという論旨。
彼が発見したにしろ、
かなりこの考え方は知られている気が。。
1点面白かったのは、(特にローマ時代)
法の領域において雄弁術がどう推移してきたかという点。
「行列のできる法律相談室」というTV番組があるけど、
はじめて見たとき衝撃が走ったのは、
人により見解が違う、
自分の意見のために雄弁に語らなければならないという点だった。
ちょっとそんなこと思い出してしまった。