最近休日は休んでばかりで、映画も見ていなかったが久しぶりに映画を見た。
「カポーティー」という映画である。
『テイファニーで朝食を』のトルーマン・カポーティーが「冷血」というノンフィクション作品を記述する過程について描いた映画である。
社会的事件を取り上げたノンフィクションは世に多く、かつ殺人事件を取り上げたノンフィクションも多いと思う。
殺人事件を描くノンフィクションを描く作家が、殺人犯に対し、許せないという気持ちと人間としての共感とを同時に持つことで心的に引き裂かれることがあることが、この映画を通じてよくわかった。逆に引き裂かれる地点までいかないとノンフィクションとして成立しないこともよくわかった。
主演俳優が抜群にうまく、面白い映画だったが、ノンフィクションの難しさについて考え込んだ。