公共性の構造転換(1)

GWは実家に用があり帰省。実家でいままでなかなか手のつかなかった本を読んだ。

『公共性の構造転換―市民社会の一カテゴリーについての探究』(ハーバーマス著)

この本、社会学図書館情報学はじめ多くの人が参考文献にあげる最重要文献だけど、相当難しい本だぞ。(私の理解の問題かもしれないけど)

まず1章−3章まで読んだ。読解に難がある人も多い気がするので、逐次的要約を。

1章:「公共性」という用語についての薀蓄。

2章:「文芸的公共性」の出現について:
17C−18Cで、イギリスのコーヒーハウス、フランスのサロンなどで市民階級が集まって芸術批評を行うサークルが出現する。ここでは対等な立場で、各自を1つの「人格」として「理性」に基づいた討論がなされていた。→「文芸的公共性」と呼ばれる。

3章:「文芸的公共性」の政治転化について:
「文芸的公共性」が政治的な力を持ち、議会に影響を与えるようになる。この政治的力の獲得は、市民階級の経済的力を背景にしたものでもあった。ただ彼らには彼ら立場上の「イデオロギー」以上の「イデー」というものがあった。それは「権威によらずして真理が法を作る」というものである。文芸的公共性の、人格や平等といった理念がここでも生きているのだ。

今回はここまで。後半はこの市民由来の公共性が破綻していく過程(たぶん)。