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ペスト

『ペスト』 (A・カミュ著 新潮文庫)
を読みました。

おもろいではないか。アルジェリアのある都市でペストが流行し、都市が閉鎖されてしまう。そのなかで人々はどう動くのか、という話だけなのだけれど。後半50ページくらいからの(死刑などの)社会が人を殺すのをなんとも思わない、そんな社会に生きている自分が「ペストに犯されているのと変わらない」と述べるタルーの言葉によって、小説としてぐっと奥行が深くなります。