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村上春樹のスピーチを聞いて

村上春樹エルサレム賞スピーチを聞いて、ハーシュマンの有名な理論、「Voice/Exit」理論を思いだした。

いろいろなところからの孫引きなのだけれど、その理論はこのようなものだ。

傾きつつある組織を立て直すには、2つの道がある。1つは「退出」することだ。たとえば商品を買わないという消費者の選択がそれだ。もう1つは「発言」することである。企業に対する「抗議」が代表例となる。今までの経済学は「退出」の面のみ考えて、「発言」の側面を軽視してきたとハーシュマンは考える。

村上春樹は、エルサレムに行かない「離脱」ではなく行って「発言」をした。通常であればボイコットしている状況だろう。ここで「離脱」ではなく「発言」という別の道を選ぶという戦略性に静かな感動を覚えた。

なおハーシュマン理論にはついてはきちんと勉強しないとと思っている。よくまとめてあるサイトは↓
http://d.hatena.ne.jp/kuma_asset/20061101/1162393932