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(月3回以上更新目標)

6月第4週;熟練ということ・サルコジ

[雑感]
6月第3週でびっくりしたこと。

それは東国原宮崎県知事の総選挙出場条件です。自分を党の総裁候補として総選挙を戦えるかどうか問うたというものです。彼の能力面・適正面について、私は論じることができませんが(そりゃまあ間違いなく私よりははるかに優秀でしょう、笑)、直観的に感じた違和感は「熟練」が軽視されているなということです。

改革への意気込み、経験では推し測ることができない個人の能力、そりゃそういったものも大事かもしれません。しかしそれぞれの現場で、地道に格闘し結果を出すことが一番大事じゃないでしょうか。

[書評]
先週から、とある会合のためにエミール・ゾラを読んでいます。ゾラとは関係ないのですが、ある方より↓をいただきました。

サルコジとは誰か?―移民国家フランスの臨界
サルコジとは誰か?―移民国家フランスの臨界
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バデュウは哲学者なので、サルコジに関する様々な事象を紹介しません。最後まで読んでいくと、なんとほとんどサルコジの話ではなくなっていきます(笑)。最後は「仮説」の話になっていくのですが、何の仮説か興味を持った方は手に取ってみてください。唐突か・・・。

ちなみに話が大きくなりすぎるきらいはあるにせよ、(話が大きくなる本は苦手です)ときどき、きらっと光る分析がなされます。(コミュニズムの3つのシークエンスなど)

訳も読みやすかったです。