[雑感]
久々に外に遊びに出かけました。もっともっと外に、もっともっと活動的にならないとと思う今日このごろです。
昔、太田昌国さんが出された『拉致異論』が理論篇とするならば、『拉致対論』は実践編ともいえる位置づけの本だと思います。大田さんの拉致問題についての主張は、歴史的・多角的な観点な必要性です。
ものを見る視点としては『拉致異論』と通底しているものの、『拉致対論』では、蓮池さんという対談相手に対して、本当に言葉が届くか、手探りで対論を行っている感がありました。
私の友人が中国をよく旅しているのですが、そして彼は決して左派でもないのですが、植民地時代の負の遺産に対する感覚が、日本と中国でかなり違うと、ことあるごとに私に語っています。
拉致問題と過去の歴史を切り離さず、多角的・歴史的に考えていくこと、無力な私ですが、少しでもそんな思考ができたら、何かの役に立てたらと思う限りです。
『人びとのアジア』でも戦後責任の話題は何度も出てきます。
人びとのアジア―民際学の視座から (岩波新書)
クチコミを見る
この本の白眉は、本当に多くの方と話し、現場を見ている点です。フィールドワークという「学問的作業」を越えて、人と人とのつきあいこそが学問なのだと感じてしまいました。