オバマがノーベル平和賞を受賞しました。
聞いてまず思ったのは、
「まだこのひと、何もしていないじゃないか」
ということでした。
プレゼンや演説をすることはたやすい、
しかしそれを実行することは大変難しいと思います。
今後の彼の活動に期待ということでしょうか。
受賞のきっかけとなった「プラハ演説」の
全文を入手しましたので読んでいました。
アメリカ大使館が訳出したページを上げています。
http://tokyo.usembassy.gov/j/p/tpj-20090405-77.html
確かに名演説です。
チェコの歴史、特にプラハの春とビロード革命に触れつつ、
核廃絶の意気込みを語っています。
特に素晴らしいのは、以下の箇所です。
「そして、核保有国として、核兵器を使用したことがある唯一の核保有国として、米国には行動する道義的責任があります。米国だけではこの活動で成功を収めることはできませんが、その先頭に立つことはできます。その活動を始めることはできます。」
オバマは、核廃絶の「道義的責任」のみを語るのみで、
過去の米国の犯罪の「加害責任」については語っていません。
そこに欺瞞があるわけですが、ただ、
道義的責任を語ることは一歩前進ではあります。
核廃絶がアメリカ国内で常に支持を受けるとは限らず、
この政策を継続するのも困難ですから。
ps.これは最近知ったこと。
シカゴとプラハは縁深い都市なのかもしれません。
加藤周一についてのドキュメンタリーで、
Cze-cagoという言葉を知りました。