ルポ 米国発ブログ革命

ルポ 米国発ブログ革命 (集英社新書)

ルポ 米国発ブログ革命 (集英社新書)

インターネットの発達で、誰もが情報の発信者になった現代。
今まで「恐竜」であったマスメディアが、
縮小を余儀なくされています。


新聞を例にあげましょう。
インターネット上にネットニュースが溢れているため、
新聞の購買数が減り、広告収入も減る、
すると職員のリストラが始まると、
まさにデフレスパイラルです。


この本は、ブログのニューメディアに熱い眼差しを注ぐ一方、
既存メディアの衰退によって失われるものもきちんと書いています。
この点が一番印象に残りました。


米国では、インターネットも含めてメディアの数は増えているけど、
逆に記者は少なくなり、情報も減っている。変な時代なんだよ。(p.104)

勃興するブログなどの新しい形態のメディアと、
縮小する新聞やテレビの報道態勢のはざまで、
抜け落ちる可能性が高まっているには、
汚職を追求する調査報道や地域の議会などに関する報道だ。
企業や政治家の腐敗行為を暴いたり、日常的に地方自治体の議会を傍聴して、
記事を書くためには、粘り強いプロの記者の継続した努力が必要で、コストも掛かる。
報道機関の経済基盤が盤石であった時代には、公益のためになる
こうした報道をする余裕があったが、経営状態の悪化が進む中で、
調査報道や行政報道にさける人員は少なくなっている。(p.220)