図書館雑誌2010年2月号

いつものシリーズです。読んだのは↓。短評も含め。


■岡本真「『デジタル時代の都立図書館像』を見据えて」
http://opac.ndl.go.jp/articleid/10545509/jpn


岡本さんの主張は、都道府県立図書館が、
より"間接的な"サービスを展開し、
市町村立図書館の「黒子」に徹してもよいのではというものです。
「黒子」は、岡本さんが最近重要視されている考え方、
「プラットフォーム」につながっていきます。


客観的に考えて、県立図書館の方向性としては、
とても妥当なものではないかと思いました。


ただ若干の違和感を感じたのも事実でした。


違和感がよってきたる根拠は、
「直接性」と「間接性」の定義付けや、両者の関係が、
もう少し具体的に記載されていればという点にあります。
ただ紙数の都合上、仕方ないでしょう。


「概念なき直観は盲目であり、直観なき概念は空虚である」は、
カントの至言ですが、概念を間接性、直観を直接性と読みかえれば、
直接性だけ、間接性だけに拘るサービスの危険性がわかります。
プラットフォーマーも、前線のプレーヤーや、
コンテンツメーカーとの緊密な連携が必要ということかと思います。


■ビジネスマン利用者の開拓に向けた『営業』活動の日々--神奈川県立川崎図書館の特色あるPR作戦 (特集 都道府県立図書館のこれから(2))http://opac.ndl.go.jp/articleid/10545521/jpn
市場化テストが導入される大阪府立図書館 (特集 都道府県立図書館のこれから(2))http://opac.ndl.go.jp/articleid/10545540/jpn
この2本もためになりました。