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プレシャス

「プレシャス」を見てきました。いい映画でした。

観る前には社会派独特のしんどい展開になるかもしれないと思っていましたが、観終わった後、希望が持てる素晴らしい映画でした。

この映画の監督はインタビューで、「自分自身の愛し方について学ぶ映画だ」と言っています。

非常によくわかります。この映画の視線は、社会の問題に向けられているのではなく、社会の問題を背負った個人の心理に向けられています。

主人公も、主人公の母親も自分を愛することができません。母親も自分が愛せないため、つらくあたらざるを得ないのです。

自分を愛することができるようになるためには、文字を覚え、文章を書くことを覚えることで、主人公は変わっていきます。
文字を覚えること、文章を書くことは、孤独な行為ではなく、他に開かれた行為であることがわかります。

あと印象に残ったのが、オルタナティブスクールの教師。あんなに美人な先生はいないだろうな…。