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コンゴ紀行

ノンフィクションマラソン、やっと10冊目です。

コンゴ紀行 (〔正〕) (岩波文庫)

コンゴ紀行 (〔正〕) (岩波文庫)

紀行文学の名作、植民地主義批判の先鞭である『コンゴ紀行』-と思って読んでみたところ、かなり肩すかしにあった気分。確かに自然描写はうまいのだけれど、これで植民地主義批判?と思うところが多かったです。植民地の特権会社(林業会社)の不正を糾弾してはいるのですが、「悪代官」を懲らしめる的な記述レベルにとどまっていて、現在の眼から見てなんとも古い感じがしてしまいました。出会い損ねた本かもしれません。