最近、教育改革についていろいろ論議されているのですが、昔、村上龍が言っていたことが思い出されます。
「教育について語るより、自分の子供をどう育てていくのかを考えよう」
教育って、良質な学校の教師が熱血指導すれば人格的に素晴らしい子供が育つっていう単純な話でなく、家庭なり、社会なりのなかで、いろいろトラブルを抱えながら、でもなんとか生きていくんだよねということだと思っている。
また、教育は最後には、他人の力を借りながらも自分で自分を教育できるようになることだとも思っている。今回の教育改革は、初等・中等教育で選別された「よい教師」が生徒に正しい教育を授けるということらしいけど。
吉本隆明が師である遠山啓についていったことを思い出します。
「彼は教えなかった。だから私は学んだ」
こういった一見逆説とも思えるのが教育の面白さなんだけど。