Random-Access Memory

(月3回以上更新目標)

Googleエディション(関西)説明に行きました

版元ドットコムさんが主宰した、Googleエディション(関西)説明会に行ってきました。TBSのカメラも入っていて、関心の高さを伺い知ることができました。以下、文責は私で、まとめを。

■全体の流れ
まず現在のGoogle ブックスの説明から入り、そのあとでGoogle エディションの説明が続きました。Google側の説明のスタンスとしては、出版社に対し、パートナープログラムへの参加を呼びかけるものでした。説明の途中でも質問を受け付け、活発なやり取りがなされました。

■ブックスに関する説明で面白かった点
・ブラウザから印刷・保存することはできない。(→実は知らなかった。いつも見るだけだったので)
・ブックスは、1人1カ月該当書物の20%しか見せない制御をブラウザのクッキーを利用して行っている。それでも多人数でグループを組んでアクセスしたら全文を「スクリーンショット」される確率がある。そのため全体の10%はアクセス不能としている。アクセス不能な箇所はランダムに決められる。
・ユーザーのアクションとしては、だいたい7−8ページくらいで次のアクションを起こしている。

■エディションに関する説明で面白かった点
・出版社の希望小売価格で売る予定。
・出版社の希望小売価格の51%は出版社に還元する。
 →希望小売価格は定価ではない。
・グーグルが主体となって書籍のディスカウントは行わない。しかし他社のオンラインサービスと比較して、グーグルの書籍の値段が高い場合は、要相談となる。

■感想
再販委託制度の外部に、強力な流通網ができるなという印象を持ちました。現在が地殻変動の時期だということを身にしみて感じました。