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(月3回以上更新目標)

航路を守る(20年7月)

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皆様、いかがお過ごしでしょうか。写真は、お台場のレインボーブリッジです。

私は、徐々に外に出て体を動かしています。休日は1時間くらい歩くのが習慣になっていて、体がとても喜んでいるのがわかります。コロナが再流行し、再び自粛生活が始まっても散歩は続けたいですね。体を動かさないと頭も動きません。

まず、映画関係の話ですが、アップリンクの件は残念でした。私はあまり事情を知らないため軽々に語れませんが、原理原則として、パワハラは許されるべきことはでないと思います。

学習は少しペースダウンしているのですが、最近はこんな教科書を読んでいました。

成人の発達と学習 (放送大学大学院教材)

成人の発達と学習 (放送大学大学院教材)

 

まだ3分の1ぐらいしか読んでいないのですが、成人教育という学問領域の難しさを実感しています。読書中、次のようなことを考えていました。

今までこの本に出てきたキーワードには、エイジング、ライフサイクル、動機、記憶、社会資本などがあります。率直にいうと、脳科学発達心理学など様々な学問領域をつまみ食いしているような感がありました。ただ、本当の問題は、成人教育は他領域のつまみ食いかもしれないと指摘する先にあると考えています。

私は、最近、研究者でない一般人が、理論や研究成果をどのように使っているのかを知ること、またどのように使うべきなのかを考えることが、重要な問題ではないかと考えています。私の周りにはメンタリストDaigoが好きな人がパラパラいます。また、私も時々ビジネス系Youtuberを見ています。彼らは、心理学の論文や経済学の理論をわかりやすく説明し好評を得ています。メンタリストDaigoさんも私なんかよりは遥かに専門領域に通じているのでしょうが、心理学の研究者とはいえないでしょう。社会には、理論を紹介する一般人の媒介者がいて、その媒介者による一定の教育作用というものがあるのではないでしょうか。成人教育の領域が構造上、他領域からの成果を利用し組み立てられる学問領域ならば、その成果の利用方法を反省的に見直すことで、社会の中で理論がどのように使われるべきかという面を考えるヒントにもなるような気がしているのです。いずれにせよ、理論や研究成果を「作る」という側面でなく、「利用する」という側面にも目を向ける必要があると考えています。

また、成人教育理論と自己啓発との近接性も気になっています。上記の本の参考文献に自己啓発系の本が上げてあるのは結構驚きました。ただ、まだまだ前半ですので、一応、最後まで読んでみたいと思います。

今回はここまで。健康に気を付け、まともな精神をもって生きていきましょう。