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航路を守る(20年7月その3)

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皆様、お元気でお過ごしですか。四連休ですが旅行もいけずつぶれそうです…。その代わりではないのですが、昨日、日暮里から王子まで1時間くらいかけて歩きました。少し疲れましたね。昨日撮ったわけではないのですが、写真は、その王子駅近くの写真になります。

さて、コロナ関係で、こんな本も読みました。

ele-king臨時増刊号 コロナが変えた世界 (ele-king books)

ele-king臨時増刊号 コロナが変えた世界 (ele-king books)

  • 発売日: 2020/06/24
  • メディア: ムック
 

インタビューを中心に構成された本で、読みやすい本でした。特に印象に残った記事は、ブライアン・イーノのインタビューですね。コロナの話をしている中、アートとは何かという本質的な話が出てきます。イーノは、アートはサレンダー(服従する)ことを学ぶ技術であると語ります。

サレンダーするというのは、想像力を通じ、自らに変化が起きるのを許すことであって。で、思うに、音楽に限らずあらゆる類いのアート体験というのは、まあ作品それぞれに特有の効果があるとはいえ、概して言えば、アートは我々にリハーサルさせてくれるものなんだよね。人類の持つこの、何かに自らを明け渡せる能力、それを練習する機会を我々に与えてくれている。(pp.186-187)

こういうはっとさせる文章が出てくると、読んでよかったなと思います。他には、天笠啓裕と重光哲明両氏が、コロナ対策において「公衆衛生」という領域の重要性を説いていたのが興味をひきました。公衆衛生が「製薬主義」に押され軽視されてきた経緯を踏まえ、改めてその知見に立ち戻りコロナ対策をしていくべきであるという主張に発見がありました。あと、エッセイでは高島鈴さんのも面白かったです。

最後に、最近、書評紙の書評が炎上することが見られることが気になっています。私は基本、専門性がないので、このブログで取り上げる本は全て専門外のものとなります。また、結構自分語り好きなんですよね。書くスキル自体あまり高くないので、失礼があることも多々あるかもしれないなと感じています。ただ、取り上げる本や映画に敬意を持とうと考えている次第です。