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ライフ イズ ミラクル

『ライフ イズ ミラクル』(クストリッツァ監督)を見ました。

といってもなんと動画で。すごいなー。こんな単館系の映画が動画で見れるなんて。

映画はいつものクストリッツァ節。『アンダーグラウンド』で衝撃を受けたので、この映画で衝撃までは受けなかったけど。

クストリッツァの映画全般に言えることだけど、やたらに動物が出てきます。なんでだろうとずっと違和感があったけど、彼にとっての動物は、社会の多様性の象徴なんだな、とふと考えました。クストリッツァの映画の背景にはユーゴ内戦があります。それは『ライフ イズ ミラクル』にも言えます。ルカ(セルビア系)とサバーハ(ムスリム系)がお互いを見つめあっていることを、犬と猫がじっと見ているシーンがあります。砲弾の音が聞こえ、犬と猫がケンカしはじめます。それをルカが止め、ルカが犬を、サバーハが猫を抱き、二人は愛しあいます。なんてことないシーンだけれど、なんかいいシーンだなと思いました。