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(月3回以上更新目標)

2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「生きる」という権利

『「生きる」という権利 〜麻原彰晃主任弁護人の手記』(安田好弘 講談社)を読みました。良質のドキュメンタリー映画をみている感じがしました。安田は検察が作り出すストーりーを、ファクトをもとにことごとく覆していく。しかし、多くの場合、真実のスト…

ペンと剣

『ペンと剣』(エドワード・サイード著 クレイン)を読みました。いつものサイード節全開ですが、時折、鋭いなと思わせる箇所ありです。例えばカミュを植民地主義との関連で批判する箇所などです。また、こんな記述もどきっとさせられます。 ご存知かもしれ…

分裂共生論

『分裂共生論』(杉村昌昭著 人文書院)を読みました。ガタリ、ネグリ、スーザン・ジョージの3人を中心として、反グローバリゼーション運動を語っています。ただ記述に少し具体例が少ない感じがしました。その意味で、ガタリの師匠のトスケルの話は面白かっ…

リナックスの革命

実は今、仕事でコンピューターを多用する部署に所属していて、それもあってコンピューターをいろいろ勉強してみようかなと思っています。(つーかやらないとやばいんですけど・・・)『リナックスの革命』(ペッカ・ヒマネン 河出書房新社)は、ハッカーたち…

運命でなく

『運命でなく』(ケルテース・イムレ著 国書刊行会)を読みました。人から薦められて読んだ本です。他のホロコーストものとさほど変わらないのですが、戦後に主人公がハンガリーに帰ってきてからの描写が面白いです。戦後、強制収容所がいかに悲惨だったのか…

戦争映画2本

戦争映画の古典2本、「アラビアのロレンス」、「西部戦線異状なし」を見ました。「アラビアのロレンス」は、英雄物語と思いきや、さにあらず、なんともいえない感じの映画でした。敗走するトルコ軍に「皆殺しだ」と叫ぶロレンス。これはトルコ人に鞭打ちの虐…

Glamorous Sky

今、流行のNANA。ミーハーの僕としては、早速飛びつきました。この曲は映画の主題歌なのですが、漫画で読んだ時の印象と違いました。この曲は「パンキッシュ」であっても「パンク」ではないような気がします。しかし、色気がある歌声です。なんなんだろう、…

抹消という行為

ロバート・フィスクがイラク戦争後のイラクの状況について下のように書いています。図書館で働いている人間として沈痛な気分になります。アメリカは積極的に略奪行為を止めなかったらしいです。中東の帝国主義の歴史を、アメリカが抹消したがっているのでは…

仕事とは・・・

仕事はむつかしい。でも、仕事とは勉強であると友達にいわれ、考え込んでしまった。事前準備、計画性など何か1つのものを書く過程と仕事は似ているのだ。少しこの方向性でがんばってみよう。

古密教展

今日は奈良国立博物館で開かれていた「古密教展」へ友達と一緒に行ってきました。人によって見る時間がこんなに違うなんてという感じでした。でも多謝、多謝。

おもろい記事

ネットサーフィンしていたら、おもろい記事を見つけました。 http://hiddennews.cocolog-nifty.com/gloomynews/2005/09/ny_1fc6.html 「カトリーナ」から逃げられずニューオリンズに残った人は「自己責任」となるらしいです。

選挙の怪

この選挙で2つのことが言われている。1つ目は「小さな政府」を目指すということ。これは、行政権を減らし、民(資本家)が自由に活動できる領域を増やすこと。郵政民営化であれば、銀行なり外資系の証券会社の領域を増やすこと。2つ目は、「年金制度の改革…

マイ・ネーム・イズ・ジョー

『マイ・ネーム・イズ・ジョー』(ケン・ローチ監督)を見た。この監督、イギリスの貧困と福祉をテーマとしているのだが、何よりもラスト・シーンがすばらしい。救いを呈示するわけでなく、現実はこんなきついんだよと呈示するわけでない。問いの投げかけで…

パッチギ

『パッチギ』(井筒和幸監督)を見る。当初はそんなに期待していなかったけど見てみると、意外に面白かった。政治的な話よりも、愚連隊どうしのぶつかりあいの描き方が絶妙。日本の不良が学ランに「天下統一」と縫いこんでいれば、朝鮮学校の不良が学ランに…

ヨーロッパの多様性

『マルクス主義者とユダヤ問題』(エンツォ・トラベルソ著 人文書院)最近興味が、シオニズムとパレスチナの話に向いています。そういうと「またなんでそんな日常生活と関係ないむつかしい話」と言われるのですが、そういうなかれ、考えていくと、結構どころ…