Random-Access Memory

(月3回以上更新目標)

2005-01-01から1年間の記事一覧

ロード・オブ・ウォー

今日、名古屋に帰省してきました。帰りがけに、京都で「ロード・オブ・ウォー」(ニコラス・ケイジ主演)を見てきました。武器商人の話ですが、テンポはよし、ただ深みはないかなという感じでした。帰ってから2本、ご無沙汰していたところからお電話。少し…

イスラーム誤認

まだ風邪の余波が残っていて、しんどい状態です。 仕事納めにも出られずがっくり。。。コンピューター関連や図書館関連のものを読む気になれず、『イスラーム誤認』(板垣雄三著 岩波書店)を読みました。近代を西欧発のものと考えずイスラーム発のものと考…

グッバイ レーニン!

23日と24日と東京に行ってきました。たのしかったのですが、道中、雪、雪。さぶっ!という感じでした。ごたぶんにもれず、風邪をひいてしまいました。というわけで一日ぐったり。道中記は後日として、帰ってきて見た映画の感想を先に。「グッバイ、レーニン…

近代 未完のプロジェクト

『近代 未完のプロジェクト』(J・ハーバーマス 三島憲一編訳 岩波現代文庫)を読みました。現在、図書館の世界内に、「知の公共的基盤」を構築するという言説があり、また、図書館自体がきわめて近代の産物であると思われるので、ハーバーマス読みますか、…

乱世を生きる

『乱世を生きる 市場原理は嘘かもしれない』(橋本治 集英社新書)を読みました。むつかしい。理解するのに頭と感性両方必要です。あえて我田引水的に話を進めるなら、<過去の振り返り方>が大事なのだという点で彼と僕とでは考えが一致していると思います…

友がみな我よりえらく見える日は

『友がみな我よりえらく見える日は』(上原隆著 幻冬舎)を読みました。ホームレス同然の生活を続け妻子から捨てられた芥川賞作家や容貌ゆえに46年間、一度も男性と付き合ったことのない独身OLなど「普通」の人の生き方を描いたノンフィクションでした。(「…

ランド・オブ・プレンティ

「ランド・オブ・プレンティ」(ヴィム・ベンダース監督)を見ました。9・11以後のアメリカがテーマですが、その時代性、メッセージ性よりも、ストーリーの作り方のうまさが出ていました。ベトナム帰還兵で監視カメラ搭載の車に乗りテロリスト探しを行う叔父…

Give me a reason(宇多田ヒカル)

久しぶりの音楽カテゴリです。ずっと前からこれは書きたいと思っていた宇多田ヒカルの「Give me a reason」の歌詞の紹介です。youtu.beまずは、下を見てください。 Give me a reason to show you 訳もなく微笑むたびに (won't you)Tell me why I should try…

生きるなんて

『生きるなんて』(丸山健二 朝日出版社)を読みました。丸山は徹底して「自立」を唱えます。私は、最近学生から社会人となり、経済的自立を超え精神的自立を考えるようになってきました。つらいことがあると、すぐ人にメールしたり、電話してしまう私にとっ…

落語に行きました

近くの文化施設の紳士服売り場(!)に落語を聞きにいきました。上方落語の桂一門の桂雀太と桂吉弥の話です。近頃のお笑いと違い、温かみのあるお笑いでした。そこで知ったことなのですが、てっちりというふぐ鍋がありますが、なぜそんな名前がついているか…

ルート181

金沢に行ったことは先日書きましたが、その際に見た映画が「亀も空を飛ぶ」と「ルート181」でした。「ルート181」(ミシェル・クレイフィ/エイアル・シヴァン)国連パレスチナ分割案(181決議)の境界線を北上するロードムービー兼ドキュメンタリー映画でし…

フリーズする脳

実は職場でフリーズ(思考停止)することがありつらい思いをすることもありました。思考が止まると、過呼吸となり、ますますまずい状態になるのです。そこで、『フリーズする脳』というタイトルを見つけ即購入『フリーズする脳』(築山節 NHK出版)この脳の…

追悼の政治

油断していたら風邪を引いてしまいました。葛根湯飲んで一日静養。 うつらうつらしながら『追悼の政治』(エルンスト・ユンガー 月曜社)を読んでいました。むつかしい!政治的文書を書いても文学者は文学者だと感じました。この人、第一次大戦従軍経験(ド…

ふー

なんとか懸案の仕事が終わり一安心。また昨日の講演会は非常に面白かったです。近代科学は「分析」知であり、江戸の博物誌が「総合」知であるという点など。しかも博物誌がNatural History(自然史)とも違うといわれる点など。

Project NF

(下から続く) 最近ノンフィクション形式のものを1冊書きたいなと思っているのです。今まで論文形式のものを書く気でいたのですが、どうしても論文形式ではかたいし、同業者しかわからない。それと今まで勉強していた領域(哲学)が自分の身近な生活と離れ…

週末作家入門

『週末作家入門』(廣川州伸 講談社現代新書)を速読。うーん、この本の考え方とはあわないと思いながらも、ものを書くという意識があると毎日が楽しくなるという意見には共感できる。そもそもなんでこんな本を読んでいるのかというと。。。

夜になると・・

狼になる!というわけでないのですが、 学問をしようとしていた自分が出てくるのです。 大学、院の友人、知り合いはいい仕事をしているなと 感心するこのごろ。

戦争の罪を問う

あかん。うたたねしてもうた!すでに2時やねん。。というところで、道中に読んだ『戦争の罪を問う』(カール・ヤスパース著 平凡社ライブラリー)の感想を。正直、ピンとはこない本でした。戦争の罪を、刑法上の罪、政治上の罪、道徳上の罪、形而上の罪に分…

亀も空を飛ぶ

昨日、今日と金沢へいってきました。金沢コミュニティ映画祭を見るためです。 道中記は後日として。。。「亀は空を飛ぶ」(バフマン・ゴバディ監督 2004年)はすごいです!たぶんあまり知られていないと思うので、少し長く書きます。 イラク戦争前後のクルディ…

デジカメ購入

デジカメ購入! 散財しまくりやな〜。 でも「市民記者」目指して奮闘します(うそ!)

JSA

「JSA」を見る。すごい!韓流ブームはあまり好きでないがこの映画はいい。最後のトラウマのシーンもすごい。北朝鮮の将校の証言から、撃ったのは自分であるとフラッシュバック的に記憶が戻るところ。見てなくてわからない人はぜひ見てね。

スローターハウス5

『スローターハウス5』(カート・ヴォネガット・ジュニア著 ハヤカワ文庫)を読みました。第2次世界大戦のアメリカ軍のドレスデン空襲をテーマにした小説ですが、突然、トラルファマドール星の話になったりして、一筋縄ではいかない小説です。ただ、大空襲の…

8Miles

「8Miles」を見ました。歌がいいです。ラストの「Lose Yourself」とか。映画として、大会に優勝し、サクセスストーリーを歩むという話は面白くないけど、デトロイトの古びた街やラップバトルの場面はリアリティがあります。今日は同期となべ。たまにはこうい…

おもろいな〜

吉川勇一さんの下の文章がおもろかったので下に貼り付けます。こうやって人と人とがつながっていくんだな〜 「68 半世紀前の砂川闘争から学んだこと」抜粋******** もう一つ、砂川闘争と関連して、学んだことを記しておきたい。このことはすでに『週…

由煕/ナビ・タリョン

『由煕/ナビ・タリョン』(李良枝(イ・ヤンジ)著 講談社文芸文庫)を読みました。在日文学の名作という評判は聞いていたが、「由煕」、予想以上に面白い小説でした。面白いという表現を使ってはいけない歴史的背景があるけど小説として面白い。(「日本人…

朗報

僕の親友のペンギンさん(元瓦屋さん)とやっと音信つながる。就職が決まったそう。本当にうれしかった。福島印刷というところ。Webコンテンツを取り扱うということである意味同業種。彼にも刺激を与えられるようにがんばんないと!

遅ればせの前口上

みなさま。tsuboshです。40コンテンツを超えたところで、遅ればせの前口上を。僕はよく語られるインターネット礼賛は正直嫌いです。そもそも技術の進歩は必ずしも人を幸せにしないと考えていますから。しかしインターネットには1つおもろい特徴があります。…

戦国自衛隊

「戦国自衛隊」を見る。いや〜リメイクされるらしいけど、これ、面白いですかね?20人の自衛隊vs1万の武田信玄の騎馬隊どちらが強いか、それゃ1万でしょ。

アカルイミライ

「アカルイミライ」(黒沢清監督)を見る。面白いけど感想がのべにくい映画。はじめのうちは学生映画ののりで、俺たちの世代、退屈で空虚なんだよという感じだったが、途中から、要所、要所に「殺人」のどきついシーンや「くらげ」の幻想的なシーンがでてき…

憲法の想像力

『憲法の想像力』(奥平康弘 日本評論社)を読みました。「表現の自由」を専門とする憲法学者のエッセイ集。(手短なところでは宮台真司との対話集が新書で出ています。)理性的な法解釈に、直観や想像力、特に物語作用を入れようという著者のスタンスは、今…