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(月3回以上更新目標)

Contre-attaque(2023年1月)

2023年に入りましたね。
ブログを再開してから5年くらい経過しました。この5年、周りの環境に適応することに汲々としていて、自分を見失うことが多かったことは今まで書いてきたとおりです。気持ちの上でも、また実際の生活面からも「反転攻勢」に出なければならないという気持ちから、今年の日常の雑感記事のタイトルを標記のものとしました。恰好つけですが、よろしくどうぞ。
余談ですが、たまたま次の本を読んでいたら、ジョルジュ・バタイユ岡本太郎が高く評価していることを知りました(恥ずかしながら知りませんでした。)。「コントルアタック」の集会に、岡本太郎は参加していたのですね。

【旅行】

昨年末は、旧友に会うため大阪・京都に行ってきました。上の画像は、保津川下りの際に取った写真です。
私は出不精なため、外出や観光が抑制されるコロナ政策の影響は自分にはないだろうと高をくくっていました。が、ある時期から、職場以外で、ほぼ誰とも話をしていないことからくるストレスがあることに気づきました。妙に今までに経験したことのない孤独感を感じるというか、寂しさを感じてしまっていたのです。年齢の影響があるかもしれませんが。
現在、コロナ禍が収まっているとは到底いえず、単に皆で現実を観ないことにしようとしている感じがしています。とはいえ、これ以上の行動制限は心理面にも少なからず影響を与えるなとも実感しています。兼ね合いが難しいですね。いずれにせよ、なし崩しにコロナ対策を緩和するのではなく、理をもって政策変更をしていってほしいなと考えています。
この旅行、旧友に会えて楽しく、かなり成果もありました。また別の記事を書くときに、諸々、紹介していきたいなと思っています。

【映画】
年末に観た映画で印象に残ったのは、「少年たちの時代革命」という香港映画です。


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香港では、2019年の逃亡犯条例改正を巡って、大規模な反政府デモが起きました。この映画はその当時の若者たちを描いていますが、デモそれ自身がテーマになっているわけでなく、香港の現実に絶望した少女が自殺しようとするのを、若者たちがテレグラムというSNSを利用して捜索し、自殺を思いとどまらせようとする道行がテーマとなっています。
正直いって、プロットも雑で、役者の演技もうまいとはいえず、映画自体の出来はよくないと思っています。ただ、映画内の若者同士の熱い会話や、香港という故郷に対する愛に激しく感動してしまいました。あふれんばかりの愛が映画にあるのです。この映画に映し出されるマンションやデパートを見ると、日本よりも豊かではないかとさえ思えます。
経済的には何不自由がなく、逮捕などの大きな代償を払う可能性があるのに、自由を求める姿が胸を打ちました。映画のパンフレットの中に、この映画を見るといかに現代の日本が冷笑的態度に侵されているかが分かる、とありましたが、全く同じことを思いました。
やはり、私は、映画の「作り」より、取り扱われている「事象」に眼がいってしまうのだと、苦笑まじりに自省してしまいました。

ブログを書いている今、めちゃ寒いです。風邪をひかないよう気をつけましょう!