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戦争映画2本

戦争映画の古典2本、「アラビアのロレンス」、「西部戦線異状なし」を見ました。

アラビアのロレンス」は、英雄物語と思いきや、さにあらず、なんともいえない感じの映画でした。敗走するトルコ軍に「皆殺しだ」と叫ぶロレンス。これはトルコ人に鞭打ちの虐待を受けたことが引き金になっているのですが、単純な英雄物語ならばこんなシーンは入れれないですよね。もちろんこの映画自体がオリエンタリズムに浸されていますが、そのシーンにどきっとしました。ただ、残念だったのは、ロレンスの人間像がはっきりとは見えてこなかったこと。ロレンスが何を望んであのような行為をしたのか、ただのイギリスのスパイとして忠実に働いたのでないなら、なおさらロレンスの人間像を深める必要があったのかなと思います。

西部戦線異常なし」は1930年のハリウッド映画らしいけど、イタリアのネオリアリスモみたいな質感の映画でした。