- 作者: 渡辺豪
- 出版社/メーカー: 沖縄タイムス社
- 発売日: 2008/11
- メディア: 単行本
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…という話で始まるのですが、読んでいくと、「アメとムチ」の話が「単なるムチ」の話に変わっていきます。同意を取ることを前提とせず、強制により話を進めていくやり方が目立つようになっていくのです。
以下の引用箇所は非常に印象に残りました。
米軍再編以前から自民党の中央政治家と懇意にしてきた翁長は、再編を契機に政府との交渉が「はるかに厳しくなった」と肌で感じている。橋本政権時代、中央政治家は県内の応援演説でも、戦中戦後の沖縄との個人的接点や、戦争の原体験などを織り交ぜ、県民の心のひだに触れようと必死だった。日米安保の重要性を唱えながらも、県民の心をつかむため、苦渋の思いがよく伝わった。それが劇的に変化したのは小泉政権以降だという。(p.152)