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思考停止企業

『思考停止企業』(ダイアモンド社)を読みました。いわゆる「ナレッジ・マネジメント」の解説本です。面白かったのは、インターネットの登場が「かん・経験・度胸」(KKD)の営業形態を変えてしまったという以下の指摘です。

「もう一つはインターネットの登場だ。今までの商売の基本は『売る側と買う側の情報格差』が収益につながっていたといっても過言ではない。スペックやその商品の持つ希少性、効果、競合との差別点など買う側の知らない情報をきらびやかなセールストークでまくしたて、いかにその製品を買うことがその人、また企業にとって正しい選択なのかを説く。しかし、インターネットの登場で、その情報格差は消失した。(・・・)比較サイトもある。使い勝手などの評判を確認できるユーザが書き込んでいる掲示番もある。(・・・)売る側と買う側の情報格差は消失し、全く対等、もしくは買う側の方が詳しい状況になってしまったのだ」(p130)

なるほど、なるほど。