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送還日記

大阪の十三まで出て『送還日記』(金東元監督)を見てきました。内容は以下のような感じです。

http://www.cine.co.jp/soukan/descript.html

正直、戸惑ったというのが感想です。非転向囚が韓国の運動の支えになっているのにも驚いたし、非転向囚の述べる政治的言説には違和感を持ちます。ただ人間的に誠実で、すさまじい暴力に屈せず、内面の自由を守りとおした彼らはすごいなとも思います。

監督の対象に対する距離の取り方は抜群でした。映画の最後を、故郷に戻り偶像視される彼らに対し、「非転向囚はいまだ革命と闘争のさなかにある。しかしそれは敵という明確な対象のいなくなった戦いだ。その戦いは自分自身というものに向かうだろう」というコメントで締めるのは、すごいなと感じてしまった。

ps こんな映画を発見!『コアラ課長http://www.koala-kacho.com/