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M★A★S★H

とある研究会の予習としてM★A★S★H(ロバート・アルトマン監督)を見ました。

うーんという感じでした。確かに戦争映画というと激しい戦闘シーンが多いですが、この映画はまったくそのようなシーンはなく、野戦病院での若者の馬鹿騒ぎを延々と描いている。その意味で戦争映画として面白いのだが、ありがちな青春映画の1つとも見えてしまうのだ。まあ、若者といっても医者なので、普通の若者の話じゃないけどね。

戦争というものを描くのは難しいなーと思ってしまう。朝鮮戦争がらみで話をつなぐと、巷では名作とされている「ブラザーフッド」。僕はこれは駄作だと思う。なぜかというと戦争を兄弟愛のみへと流しこんでいるからだ。「朝鮮戦争の中心で愛を叫ぶ」って怖いですよね。複雑な政治的原因、癒しきれぬ悲しみ・・・。様々な複雑なファクターがあるはずなのに、兄弟愛のみかよ(さまーずのつっこみ!)と思うのです。

戦争の表現は難しいです。