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(月3回以上更新目標)

近況報告(2019年1月)

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1月は職場と自宅の往復に埋没していました。デジタルガジェット買い替え第2弾をやったのですが、結構散財しました。私はガラケータブレットの2台持ちだったのですが、ガラケーをやめiphoneにしました。あわせて、アップルウォッチも試してみることにしました。モノを買うだけでは意味がないので、使いこなしたいと思います。

気分にムラがあるのかあまり記事を書きたくない時期があります。最近、Youtuberと言われている人たちの動画を時々見ているのですが、毎日動画をアップしている人もいてすごいなと思います。ちなみに私がよく見ているチャンネルは、企画ものよりは淡々と日常を映すような動画です(↓に一例をあげておきますね。昨年の7月の動画です。)。ジャーナリズムとは、そもそも「日々の記録」という意味です。Youtubeがノンフィクションの領域にどのような影響を与えるのかなと関心を持っています。


【家呑み雑談】小さな幸せの大切さ

ちなみに写真は帰省から戻るときに撮った富士山です。風邪やインフルが流行っています。私も軽い風邪にかかってしまいました。体調には気を付けましょう。

狼煙を見よ

ノンフィクションマラソン35冊目は『狼煙を見よ』です。

 この本は、東アジア反日武装戦線「狼」のリーダーであった大道寺将司を追ったノンフィクションです。東アジア反日武装戦線「狼」は、北海道や沖縄も含めた東アジアへの日本(ヤマト)の植民地責任(「おとしまえ」)を問いました。そのための手段が爆弾闘争だったのですが、これにより多くの死者が出てしまいます(三菱重工爆破事件)。松下竜一は、大道寺達の思想に共感を寄せつつも、彼らの行為の責任(「おとしまえ」)がいかにあるべきかについて悩みます。

この本は、感想がなかなかまとまらない本です。分かる箇所と分からない箇所が混在しているのです。率直にいえば、彼らの思想には正当な部分があると思います。また、かなり丁寧に彼らの人となり、誠実さや迷いが書かれています。しかし、肝心の爆弾闘争については、何故その方向性に向かうのかが、今の私の実感としてよく分かりませんでした。私が手に取ったのは昨年刊行された河出書房新社版ですが、その帯に森達也が「個のままで悶える松下竜一が屹立する」と書いています。彼が私と同じような読み方をしたかは分かりませんが、私は理解可能な点と理解できない点との間でねじれるような読書をしました。

近況報告(2018年12月下旬)

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私は、28日で仕事納めでした。29日は所沢で旧友と会い、30日はデジタルガジェットの買い替え第1弾をやっていました。今使っているPCの動作が時々おかしくなることがあるため、LenovoのIdeapad330sに変えることにしました。また、インターネット回線をWiMax2+にしました。実は、引っ越し直後から自宅の回線が有線(!)でした。何故か無線の設定がうまくいかなかったのです。これで状況が少し改善されそうです。このように、私はかなりのIT音痴なのですが、少し思うことがあり、きちんと最新の状況もフォローアップしていきたいと考えています。そもそもブログを始めたのも、苦手なITに慣れるためでしたし。買い替え第2弾はモバイル機器を考えています。あとスマホ連動の体重計も欲しいなあ…。

来年の目標なのですが、今までやってきたことをきちんと継続することだけです。できることを1歩1歩ずつ進めていけたらなと思います。あと、このブログの読者をもう少しだけ増やしたいなとも。ともあれ、よいお年を

三歩後退一歩前進シリーズ

よく言われる「つまらない私語り」ですが、不惑を迎え、自らを振りかえることにしました。また、日々の生活で考えたこと、改善していきたいことも書いていきたいと思います。自らの怠惰に喝を入れ、愚かさで滅び行く社会の中でも、快活に生きていける足掛かりになればと思います。

その1: はじめに

その2: 学習塾文化の影響

その3: 学習塾文化の影響(2)

その4: デリバリー姉さんNEO、カフカ、後悔

その5: 苦手だった「夢」という言葉

その6: 『勉強の哲学』の変奏

その7: 法律と思い込み その7(おまけ): 結果が出ました

その8:怠惰な日々とプロレス発見

その9:それをどこで知ったの

(番外編):『ワンダーウォール』雑感

その10:視線を上へ

どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた

ノンフィクションマラソン34冊目は『どうすれば幸せになれるか科学的に考えてみた』です。友人との会話の中で教えてもらった本です。

この本は、予防医学研究者の石川善樹さんと、ラジオアナウンサーの吉田尚記さんの対談本です。「科学的に考える」とありますが、科学的知見が時折挟まれながら雑談が続く、ライトな感じな本となっています。最近、自分の考えていることとシンクロする点がいろいろありました。例えばこんな箇所です。

吉田:(・・・)僕は「夢」って言葉を安易に使うのが大嫌いだったんです。自分にとって都合のいい欲望を持つことがなぜ、きれいごととして検証を経ずに、まるで全員が合意しているかのように言われる。でも実現すべきビジョンが素晴らしいから「夢を持つ」必要があるわけじゃなくて、高い目標があると目の前のどうでもいいことが意味を持ち始める。将来のために夢を持つんじゃなくて、「今、ここ」の意味を増すために、夢を持つ必要があるんですよね。(p.195)

感情のチェックリストを作り自らの感情をモニタリングする必要性とか、自らの本当の欲望に忠実になるべきであるといった話も参考になりました。たまたま、最近、「欲望」ということを考え直したいと思い、十数年ぶりにドゥルーズ/ガタリを読み直していました。成果はしばしお待ちを、という感じですが、現代を生きる上で「欲望」が一大論点かもしれないとの思いが補強された感があります。

ちなみに、アカデミックな話で面白かったのは、次の箇所でした。

石川:でもダイエット研究って、学問の総合格闘技みたいなところがあるんですよ。体重がどういうふうに推移していくのかを解くためには連立微分方程式を使わなきゃいけないから、そのために数学を勉強しなくてはいけない。習慣に関することだから脳科学も知らないといけない。あるいは社会の中で貧しい人ほど太りやすいという社会的問題でもある。人生そのものの縮図がダイエットに集まっている。(p.99)